※2015年2月の取材記事のため、一部、現在の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
19:05茨城空港発→20:20札幌新千歳空港着の飛行機で、金・土・日の週末旅へ。いわゆる「夜便」で北海道をとことん満喫してみよう!というチャレンジ・レポート。2日目のお昼過ぎまで旭山動物園を楽しんだ後は、運河のまち・小樽へ!
旭川からふたたび札幌、そして小樽へ。
旭川と小樽は、札幌を挟んで東と西に位置していますので、旭川駅から「スーパーカムイ」でいったん札幌へ戻り(約1時間25分)、「いしかりライナー」に乗り換えて小樽へと向かいます。
札幌から小樽まではおよそ40分。途中、窓の外に広がるオホーツクの海を眺めながら束の間の休息です…。

車窓から眺めるオホーツク海
今回は、小樽運河の夜景を楽しんでそのまま宿泊、朝から市場で買い物をして札幌へと戻る計画です。ここで注意しなくてはならないのが、お店の営業時間。午後6時で閉店してしまうお店も多いので、たくさんのお店をまわりたいのなら効率良く移動したいですね。

南小樽駅もある意味昔懐かしい雰囲気でした

10分ほど歩くとメルヘン交差点に到着
運河や海鮮、スイーツからオルゴール、ガラス細工と見どころいっぱいの小樽ですが、特に営業時間が気になるお店は、ひとつ手前の南小樽駅からの方が近いようなので、南小樽駅で途中下車。比較的人通りの少ない道を10分ほどテクテクと歩いて行くと、オルゴール堂やおみやげ店が建ち並ぶ「メルヘン交差点」へとたどり着きます。
優しい音色が心と身体を温めてくれる「小樽オルゴール堂」

オルゴールの音色が館内を優しく包みます
メルヘン交差点のすぐそばにある赤レンガの建物が「小樽オルゴール堂 本館」。木の床と高い吹き抜けが印象的な館内には、さまざまな形状のオールゴールが無数に並んでいて壮観です。ゼンマイを回して優しい音色を聴きながら、自分のお気に入りを見つけてみてください。
ちなみにオルゴール堂は他にも数軒ありますし、ネットで購入することもできます。

レンガ造りの外観も素敵でした

さまざまなタイプのオルゴールから自分好みを探してみては?
立ち並ぶスイーツショップ。試食も大満足!
ルタオ本店

ルタオ本店

やはりチーズケーキが人気でした

試食しながらおみやげを選べます
チーズケーキの逸品「ドゥーブルフロマージュ」がもはや全国区のルタオ。本店はメルヘン交差点のすぐそばにあります。建物の外観もとても魅力的ですね。
店内にはチーズケーキ以外にもたくさんの商品が。いろいろと試食をしながら選ぶことができます。店内2階はカフェスペースとなっており、おみやげだけでなくその場で楽しめるのもうれしいですね!
さらに少し歩いたところにはより広い別館「ルタオパトス」もありますよ。
六花亭

六花亭

バターサンド他、かわいいお菓子もたくさん
北海道銘菓として名高い「マルセイバターサンド」が有名な六花亭。こちらも2階に喫茶スペースがあり、お店で買い物をするとコーヒーが1杯サービスされます。ソフトクリームもおすすめですよ!
北菓楼

北菓楼

バウムクーヘンが絶品。おかきもオススメ
こちらも北海道銘菓。バウムクーヘンやシュークリームも美味しいですが、「北海道開拓おかき」が絶品。昆布、帆立、鮭、いか、甘エビと味も多彩でクセになる味です。やはりカフェスペースも人気です。
今回、私は小樽でおみやげをまとめて購入、発送の手配をしましたが、札幌駅や新千歳空港でもたいていのものは購入できます。時間を見ながら、余裕のあるときに購入されてはいかがでしょうか。
ガラス細工にうっとり ヴェネツィア美術館、北一硝子

ヴェネツィア美術館

ヴェネツィア美術館

北一硝子
先述のオルゴールと並び、数々のガラス工芸品にも目を奪われます。グラスやしょう油差しなどリーズナブルなものから高級品まで、自分好みのものを探してみては?
その場で選んで焼いてもらって…夕食前に我慢できず…
店先でホタテや蟹を選び、その場で焼いてもらったホカホカのものを店内で食べられるお店もありました。おもわずホタテを注文。目の前で焼き上がった身の大きなアツアツのホタテ。プリプリでとにかく絶品でした!

バーベキューのようにその場で焼いてもらったホタテ


目の前で焼いてもらえます!
散策している間に、あたりはすっかり暗闇に包まれました。
いよいよ、メインイベントの運河見物へと行きたいところですが、そ・の・前に、もうひとつのメインイベント、海の幸を味わうことにしました。
小樽で味わうのはやはり海の幸!今夜はお寿司で満喫!

これは贅沢!な、お寿司セット

カウンターには新鮮なネタが並びます

小樽運河沿いにあります。料金も分かりやすいです
小樽運河近くの寿司店「おたる栄六」さん。観光ガイドなどでもよく見かける有名なお店です。何種類かセットのメニューがあり、内容やオススメなども気さくに教えてくれましたので安心です。
これでもかというほどに並ぶ、オホーツクの新鮮な海の幸。目の前で握ってもらえる贅沢なネタの数々は、しばらく食べずにじっと眺めていたいほど。
もちろん味も満点。個人的には普段なら敬遠するネタも入っていたのですが、何の抵抗もなく美味しくいただくことができました。海鮮丼で豪快にガッツリといくのも良いですが、落ち着いた雰囲気の中、ひとつひとつの味をかみしめながら、ゆったりとした時間を過ごすのも悪くないものですよ。
旅情と浪漫あふれる夜の小樽運河。

小樽運河
お腹も満たされたところで、いよいよ小樽運河へ。
北海道開拓の玄関口として発展した明治〜大正時代の小樽。小樽港の荷揚げ量の増大に伴い、倉庫まで荷物を運ぶ水路として作られたのだそうです。現在は全長1,140m、幅が20m〜40mで散策路なども整備されています。

レンガ造りの倉庫もライトアップ

小樽運河を反対方向から

散策路も歩きやすかったです
夜の小樽運河は日没の頃からガス灯が灯り、川面に映るそれとともに、とても幻想的な雰囲気を醸し出します。また、歴史ある倉庫などもライトアップされていました。
運河沿いのホテルや店舗の灯りと往来する自動車のヘッドライトなど、運河の片側は煌びやかなのですが、それでもどこか静寂を感じさせ、もう一方には古くからの倉庫が建ち並び、ライトアップにより暗闇に浮かび上がっていました。およそ1kmの運河にそって、ゆっくりと歩を進めていくと、まるで北海道開拓の時代にタイムスリップしていくかのような感覚に包まれます。


帰り道、運河沿いにあるカフェに立ち寄りひと休み。石造りの外観と、アンティークで落ち着いた雰囲気の店内で温かいウインナーコーヒーを味わいながら、ノスタルジックな小樽の風情をもう一度思い返してみてはいかがでしょうか。
小樽市内の人気ホテルで迎える3日目の朝

こちらも小樽運河沿い。小樽駅からもまっすぐです

翌朝のロビー。全体的にヨーロッパ調の雰囲気が良いですね
これで二日目の旅も終わり。旭山動物園から小樽の夜を満喫というハードな旅程でしたが、それぞれの魅力をしっかりと楽しむことができました。
今夜は小樽運河沿いの「ホテルノルド小樽」で一泊。ヨーロッパ調の外観がとても素敵でした。
明日は朝から小樽の市場でお買い物。そして札幌へ戻り市内を観光して茨城空港へと帰ります。
朝の小樽も格別。市場で贅沢な朝食を

爽やかな朝の小樽運河

レンガ倉庫も夜とはまた違った趣です

人力車のサービスも!
いよいよ茨城空港から北海道の旅も3日目です。今朝もがんばって早起きをして、まずは朝の小樽運河を散策。夜とは違う開放的な雰囲気で、朝空の下で眺める倉庫側の風景は、日本でもないような、ヨーロッパとも少し違うような、独特のたたずまいがありました。
さらに、古くから港湾都市として発展した小樽には、歴史的建造物も数多く残されています。それらをめぐりながら、ゆっくりと小樽駅へ向かいます。

日本銀行旧小樽支店 金融資料館

小樽運河ターミナル(旧三菱銀行小樽支店)
小樽といえば外せないポイントがもうひとつ。それが市内9ヶ所にある市場です。新鮮な海の幸をおみやげ用に購入したり、その場で美味しく味わってみたり。普通のおみやげショップや飲食店とはひと味違う雰囲気も魅力ですよね。
今回は、朝7時に開店の、小樽駅のすぐそばにある三角市場へ行ってみました。

通路を挟んでたくさんのお店が並びます

大きな「三角市場」の看板が目印

タラバ、毛ガニなどカニもたくさん

美味しそうなサーモンもお得!

いくらもこのとおり。豪快です

鮭・サーモン・いくら丼。これが1,000円前後で食べられるのです。
一本道の通路を挟むように、所狭しといくつものお店が建ち並び、カニやイクラなどなど、新鮮でお得な魚介類がこれでもかというほどに店先に並んでいました。調理のコツやお値段の交渉まで、お店のお兄さんやお姉さんが明るくていねいに対応してくれますよ。
せっかくなので、朝ご飯は市場内の食堂でとることに。さまざまなメニューの海鮮丼がありましたが、やはり朝食といえば焼き鮭。それにサーモン、イクラまでがそろった「鮭・サーモン・いくら丼」をチョイス。さらには朝から贅沢に、カニ汁までいただいてきました。
ランプが印象的な小樽駅から、みたび札幌へ

小樽駅
さて、いよいよ小樽ともお別れです。小樽駅から札幌へ戻ります。
2012年にリニューアルされた小樽駅はレトロとモダンが融合したような趣で、さすが小樽らしいランプを随所に施した風景は圧巻でした。

エントランスホールのランプは333個も!

ランプの灯りが優しく迎え入れてくれます

昔懐かしい雰囲気の駅看板も

4番ホームにはあの石原裕次郎さんの等身大パネルも。
小樽市内は「すべてが小樽」といった感じで、古くから港湾都市として栄えた景観や文化を大切にしている街だと感じました。本当は札幌市内に連泊した方がリーズナブルかと迷ったところでしたが、小樽運河の夜景と朝の市場を楽しめて大満足でした。
この後は、フライトまで札幌市内を散策、そして新千歳空港から茨城空港へ帰ります。
