パッセンジャーステップ車

今回は「パッセンジャーステップ(タラップ)」の紹介です。

一般の空港では、乗客の方は、ボーディングブリッジを使って航空機に乗り降りをしますが、茨城空港ではパッセンジャーステップを使用して乗り降りします。パッセンジャーステップを使っている空港は日本ではかなり珍しいです。(離島の空港など、ごく一部にしかありません。)

もちろん茨城空港がパッセンジャーステップを採用したのには理由があります。 航空会社が支払う使用料やハンドリング手数料の軽減を図り、ローコストキャリア(格安航空会社)にも対応できる仕組みとしているのです。くわしくはこちら(ローコストへの取り組み)をご覧ください。

パッセンジャーステップ車

旅客が乗り降りするためのステップ(階段)が付いたトラックです。パッセンジャーステップには自走式(車両で運転して移動できるタイプ)と非自走式(スタッフが人力で移動させる必要があるタイプ)がありますが、茨城空港にあるのは自走式のものです。
また、ステップの上に屋根がついているものとついていないものがあるのですが、茨城空港では、屋根がついているものです。

ちなみに、屋根が付いていないものは、よく海外からの貴賓の方々や芸能人などが、手を振って航空機から乗り降りする姿をテレビなどでご覧になったことがあるのではないでしょうか。
車の大きさは、全長10m、高さは8mほどになります。

パッセンジャーステップ車
タラップはこんな感じ

タラップはこんな感じ

ちょっとうんちく

パッセンジャーステップ車の走行スピードは、時速15?以下(自転車で走るスピードぐらい)に制限されています。
非常にゆっくりですが、スピードを出しすぎると曲がるときにバランスを失い横転してしまう危険性があるためです。

パッセンジャーステップ車の運転

パッセンジャーステップ車は大型で重心が高く、非常に運転が難しいです。急ブレーキや急ハンドル操作を行うと、横転する危険もあります。
パッセンジャーステップ車を運転するには、まず大型または大型特殊免許が必要です。さらに、社内で訓練を受け、規定の試験に合格し、社内許可を得る必要があります。

パッセンジャーステップを航空機に装着

パッセンジャーステップを航空機に装着
パッセンジャーステップを航空機に装着
パッセンジャーステップを航空機に装着

航空機にパッセンジャーステップを装着する様子

航空機の左前のドアにステップを接続します。
まず、ステップの高さを設定します。高さは機体によって決まっています。そして、客室のドアに接続します。非常に慎重さが要求されます。また、出発の航空機の場合、燃料や貨物の搭載等で航空機の高さが変化するので、その都度高さを微調整しなくてはなりません。

パッセンジャーステップを航空機から離脱

乗客が搭乗後、ステップを航空機のドアから離脱します。外すときも油断せず、慎重に外します。

 

パッセンジャーステップ車の運転の訓練を受けているNさんへインタビューしてみました

Q:運転していて難しいと感じるのは、どのようなところですか。
A:車両間隔をつかむことや、航空機に接近する際の感覚が難しいです。

Q:この業務でやりがいを感じるのはどのようなときですか。
A:上手に装着できたときや、航空機を降りるお客様があいさつをしてくれたときです。

Q:今後の抱負をお願いいたします。
A:1日も早く訓練を終え、資格を取って1人でステップ車の装着ができるようになりたいです。

 

日本初のローコストキャリア対応空港である茨城空港を象徴するものの1つが、このパッセンジャーステップです。
熟練したスタッフがスピーディに装着しているように見えますが、結構繊細なコントロールが必要なんですね。
茨城空港から航空機にお乗りになる際、また茨城空港にご到着した際には、珍しいタラップでの乗降が体験できます。その際には、スタッフにもお声をかけてみてくださいね!

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