門司港レトロで楽しむ大正浪漫

博多駅から特急で約90分、福岡県北東部にあるのが「門司港」です。
明治から大正にかけて貿易港として栄えたこの地域は、JR門司港駅を中心に、移築・復元された当時の洋風建築群が並ぶレトロな街並みの中、異国ロマンを感じながら散策を楽しむことができます。

電車から降りてホームを見渡すと、そこにはまるで映画のセットのようなノスタルジックな風景が広がっていました。さらに駅を出ると、大正3年(1914年)創建当時の姿に復元されたというレトロながら重厚な駅舎が目を引きます。

駅から周辺を散策すると、「旧門司三井倶楽部」「旧大阪商船」「旧門司税関」など、クラシックで気品あふれる建物が。それぞれカフェやギャラリー、休憩所等に現在も活用されていて、中の様子をうかがいながら100年前に思いを馳せる時間を過ごすことができます。

他にも、1日6回橋がはね上がる「ブルーウイングもじ」や地上103メートルから門司港エリアを一望できる「門司港レトロ展望室」、周辺地域の自然・歴史ついて楽しみながら知ることができる「関門海峡ミュージアム」、「九州鉄道記念館」など、レトロスポット以外にもたくさん楽しむことができます。

門司港エリアはレトロかわいいカフェや洋食店がいっぱいですが、門司港ご当地グルメとして有名なのが「焼きカレー」です。カレーライスをオーブンで焼き込んだ名物グルメは、お店によって味もさまざま。ぜひご賞味ください。

門司港駅

鉄道駅舎としては日本で初めて国の重要文化財に指定された門司港駅。
保存修理工事を経て2019年にリニューアル。大正時代の創建時の姿が蘇りました。外観から駅のホームまで、昔懐かしい趣が漂います。

 

レトロな洋館めぐり

石畳の道を歩きながら、洋館や歴史的な建物を楽しむことができます。
アインシュタイン博士も宿泊した社交倶楽部である「旧門司三井倶楽部」や、友好の証として大連市に建築された鉄道汽船会社を忠実に複製した「大連友好記念館」、赤レンガ造りの外壁が印象的な「旧門司税関」、オレンジ色のタイルと白い石の帯が調和したデザインの「旧大阪商船」などが見どころです。洋館めぐりを通じて、門司港のレトロな魅力と歴史に触れることができます。

旧門司三井倶楽部

大連友好記念館

旧大連航路上屋

旧大阪商船

旧門司税関

旧門司税関内てんとう虫のベンチ

ブルーウィングもじ

門司港レトロ港の中心「第一船だまり」に架かる全長108m、日本唯一の歩行者専用の青い跳ね橋です。1日6回、水面に対し60度の角度に音楽に合わせてゆっくりと跳ね上がります。
また、「恋人の聖地」に認定されており、橋が閉じて最初に渡ったカップルは一生結ばれると言われています。

 

関門海峡ミュージアム

関門海峡を展示と映像で紹介するミュージアムです。昔の大型客船をイメージした館内には、展望デッキもあります。海峡に関する歴史を再現した「海峡アトリウム」や「海峡歴史回廊」、さらには大正時代の街並みを再現した「海峡レトロ通り」など、見どころがたくさんあります。

 

九州鉄道記念館

蒸気機関車や人気列車の実物展示、駅員の歴代制服、各種きっぷから駅弁ラベルまで、さまざまな展示物を楽しみながら鉄道の歴史をら学ぶことができる施設です。明治24年に建てられた旧九州鉄道本社の赤煉瓦ビルを修復して造られました。
また、九州の鉄道大パノラマや、自分でミニ列車を運転して線路を走ることができるミニ鉄道公園など親子で楽しむことができます。

 

焼きカレー

門司港発祥の美味しい名物グルメ、「焼きカレー」。ご飯の上にカレーとチーズや玉子などをのせ、オーブンで焼いた料理です。とろけるチーズや半熟の卵がスパイスの効いたカレーに絡まり、カレーの美味しさを一層引き立てます。門司港には焼きカレーの店が並び、各店が個性ある焼きカレーを提供しています。