2日目 慶州の世界遺産と釜山・松島の夜景で韓国の過去と現在を感じる

day2 -2日目-

韓国グルメ
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ソルロンタン

2日目の朝食にいただいた、韓国を代表する料理のひとつ「ソルロンタン」は、牛肉や骨を長時間じっくりと煮込んで作られる乳白色のスープ料理です。見た目はシンプルながらも、深みのある旨味が凝縮されており、地元の人々に長く親しまれています。
柔らかく煮込まれた牛肉がとても美味しく、口あたりの優しいスープは体にしみわたるような味わいでした。特に朝食にぴったりで、一日の始まりを心地よく迎えられる一品です。
本場で味わうソルロンタンは、韓国の食文化の奥深さを感じられるおすすめの料理です。

ぐつぐつと煮だったスープの香りが食欲をそそります。

小皿に盛られて提供される副菜(パンチャン)。

ソルロンタンにご飯を入れていただきます。

大陵苑(テヌンウォン)

23の古墳が集まる史跡公園。

清州で朝食を食べた後は、ツアーの車に乗って慶州市(キョンジュ)へ。
紀元前1世紀から10世紀に栄えた新羅王朝の都が置かれていた慶州は、古墳や遺跡が多数点在しています。2000年には、慶州歴史地域としてユネスコの世界遺産に登録されています。

慶州にある大陵苑は、23基の大小さまざまな古墳が集まる史跡公園です。その中でも「天馬塚(チョンマチョン)」は特に有名で、古代の馬具に描かれた天馬図が出土したことから名付けられました。大陵苑内では唯一、古墳の内部を公開しており、当時の文化や工芸に触れることができます。
遺物の展示品はレプリカで、実物の遺物は慶州国立博物館で展示されています。

大陵苑(テヌンウォン)

所在地:慶尚北道慶州市

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古墳の内部を見学することができる天馬塚(チョンマチョン)。

馬具のあおりに描かれた天馬図。

金冠などの装飾品は被葬者が着用した状態で出土しました。

東宮(トングン)と月池(ウォルチ)

東宮(第三殿閣)と月池。

慶州の東宮と月池は、新羅時代の王宮の別宮があった場所です。当時、東宮は王子が暮らす住まいとして使用されるほか、国の慶事や貴賓をもてなす宴会の場としても使われていました。1980年代には「月池」という文字が刻まれた土器の破片が発掘され、もともとは「月の映る池」という意味で呼ばれていたことが確認され、従来の「雁鴨池(アナプチ)」から現在の名称に改められました。
広々とした敷地には建物が点在しており、日が暮れると美しい夜景を楽しむことができそうでした。歴史的背景と広がりのある景観を同時に感じられるスポットです。

東宮(トングン)と月池(ウォルチ)

所在地:慶尚北道慶州市

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東宮は3つの建物が復元されています。

伝統的な建築様式に、花模様が映えていました。

ぜひ夜に来て、水面に月の映る様子を見てみたいです。

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ユッケビビンバ

ユッケビビンバは、ご飯の上にユッケ(生の牛肉)やナムル、野菜を乗せ、コチュジャン、ゴマを加えて混ぜていただく韓国の伝統料理です。見た目も鮮やかで、混ぜる楽しさも魅力のひとつです。
訪問時、ガイドさんの助言に従い、ユッケには軽く火を通して提供してもらいました。柔らかい牛肉と香ばしいタレ、野菜の食感が絶妙に絡み合い、安心して味わえる一品となりました。韓国のビビンバ文化を身近に感じられる、人気の料理です。

仏国寺(プルグッサ)

仏国寺の一柱門。

慶州の仏国寺は、6つの国宝を有し、ユネスコの世界遺産にも登録されている歴史的な寺院です。寺内には多くの国宝や重要文化財があり、特に多宝塔(タボタプ)と釈迦塔(ソッカタプ)は必見です。
入口の階段は「現世と彼岸をつなぐ橋」とされ、青雲橋(チョンウンギョ)、白雲橋(ペグンギョ)、蓮華橋(ヨンファギョ)、七宝橋(チルボギョ)の4つの国宝橋も境内の見どころです。また、極楽殿には触れると願いが叶うとされる黄金の豚(イノシシ)の像があり、参拝者が手を合わせていました。この黄金の豚は、極楽殿の扁額の裏の木彫りの豚の代用とのことでした。
広大な敷地には見どころが多数あり、歴史や建築の美しさを楽しみながら、静かで厳かな時間を過ごせるスポットです。

仏国寺(プルグッサ)

所在地:慶尚北道慶州市

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4つの国宝橋。

多宝塔と釈迦塔。

木魚と雲板。

黄金の豚(イノシシ)を触りました。

黄金の豚(イノシシ)の本物は、極楽殿の扁額の裏に見えます。

天王門には四天王像が祀られています。

石窟庵(ソックラム)

厳かな雰囲気が漂う石窟庵 一柱門。

石窟庵は、仏国寺からさらに約7km奥に位置する、新羅美術の最高峰とされる国宝の洞窟寺院です。花崗岩を切り出してドーム型に組み上げた構造で、前室と主室から成り立っています。主室はご本尊が安置された円形の空間です。
内部は撮影禁止ですが、正面には釈迦如来坐像が鎮座しており、多くの参拝者が手を合わせていました。「願い事が一つだけ叶う」と言われる特別な空間で、歴史と信仰の重みを感じられます。

石窟庵(ソックラム)

所在地:慶尚北道慶州市

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内部は撮影禁止ですが見学はできます。

本尊である釈迦如来坐像。(素材画像)

カラフルな提灯には、奉納者の願い事が書いてあります。

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ナクチポックン

ナクチポックンは、韓国語で「手長ダコ炒め」を意味する料理で、手長ダコを唐辛子粉やにんにくなどで炒めた、ピリ辛でコクのある郷土料理です。
実際にいただいたナクチポックンは、程よい辛さで、タコの旨みがしっかりとスープに溶け込んでおり、とても美味しく味わえました。あっさりした白キムチのスープと一緒に食べると、辛さと旨味のバランスが絶妙で、食欲をそそる一品です。
釜山の地元の味を楽しみたい方に、ぜひおすすめしたい郷土料理です。

仕上げに、店員さんが手際よく混ぜて完成です。

スープが多めで鍋料理のように楽しめるのが、釜山式。

ご飯にかけて、よく混ぜていただきます。

松島海上ケーブルカー

日没前のひととき、周囲の景色が一望できます。

釜山の松島にある「松島海上ケーブルカー」は、海と空を同時に楽しめる空中散歩が最大の魅力です。韓国ではロープウェイのことをケーブルカーと呼びます。
私たちが選んだケーブルカーは床が透明になっていて、足元からも海の様子を楽しむことができました。およそ10分で、次の目的地・松島スカイパークに到着しました。

釜山の街並みが見えます。

足元に海を見下ろすスリルが楽しい。

松島海上ケーブルカー

所在地:釜山広域市

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松島スカイパーク

星の王子さま。

ケーブルカーで到着する高台にある展望公園。釜山の海や港を一望でき、散策や撮影スポットとして人気です。広々とした遊歩道や休憩エリアが整備されており、海風を感じながらリラックスできます。
地下1階にはケーブルカーミュージアムである松島ドッペルマイヤーワールド、1階にはチケット売り場と乗り場、コンビニなど、2階にはオーシャンテラス、カフェヒューマンアートホール、3階には星の王子さまのテーマパークであるスカイハーバー展望台があります。

松島スカイパーク

所在地:釜山広域市

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松島スカイパーク。

願いの龍。

ダイノアドベンチャー。

松島スカイウォーク

なだらかな曲線を描く松島スカイウォーク。

松島スカイパークを楽しんだ後は、松島スカイウォークを散策しました。海上にかかる全長約365メートルの吊り橋で、歩きながら海や島々の絶景を楽しむことができます。足元は一部が透明になっており、下の海を見ながらスリルを味わうことができます。
夕暮れ時からはライトアップが施され、昼間とは異なる幻想的な景色を楽しめます。釜山の夜景に加え、きらびやかに照らされた橋の雰囲気が美しく、ロマンチックな気分を楽しめます。

松島スカイウォーク

所在地:釜山広域市

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スカイウォークの橋全体をカラフルにライトアップ。

上空のケーブルカーもライトアップされていて素敵でした。

亀島には、人魚と漁師の切ない伝説をかたどった銅像があります。